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デザフェス55に参加しての反省と感想

デザフェス55に2日間、初参加して参りました。

ゲームマーケットではそもそもボードゲーム好きな方があつまるわけですが、デザフェスとなると好みはバラバラ。

そんな環境でもデザフェスでは多くの方にthreeを手に取っていただくことができました。ありがとうございます。

今回はデザフェスに参加しての感想、反省会的なものをブログに記していきたいと思います。

目次

なぜデザフェスに参加したのか

ゲームマーケット2021秋で発表し、イベントとしては2回目の参加です。

デザフェスというと、アート雑貨のイメージで、ボードゲームはちょっとお門違いなのかなぁなんて思っていたりしたのですが、

「新しい3すくみのデザイン」が特徴なthreeもデザフェスに出展しても差し支えないだろうということで参加してみました。

ですが、後述しますが、結局ちょっとだけお門違いだったかなぁという印象があります。

たくさんの方に驚いていただけた

threeのカードデザインは突き刺すというカードギミックが特徴です。

このギミックをフックにお客様と対話をしていったのですが、ほぼ100%の方にオドロキを与えることができたと自負しています。

ほとんどの方が「あー!」「なるほど!」「そういうことね」という感嘆の声をあげてくれました。

中にはルール説明を聞かずとも、デザインギミックで即買いという猛者もいらっしゃいまして、

そんな方に練り込まれたゲームデザインの説明をすると「すごいのデザインだけじゃないのかよ!」とこの上なく驚いていただけて、僕としても気持ちが良かったです。

というか、こんな抽象的なデザインに何かピンときてブースに来てくれる方の嗅覚に驚きます。

僕だったら正直スルーしているかもしれません。オシャレ”風”なだけやろ?と。

1stインプレッションでの見せ方は極力具体的に

デザフェスで参加されているサークルさまは本当にさまざまで、来場されるお客様もさまざまです。

そんな中では私たちの作品がボードゲームであるということすら伝わらないこともありました。

というか、「ボードゲームってなに?」というお客様も多かったんじゃないでしょうか。

私たちHot Dogの作品は抽象的なデザインなので、より一層「こいつらは何を売っているの?」感が拭えなかったと思います。

1日目の反省を活かして2日目では追加のポップを急遽用意し、

・カードゲームであること(ボードゲームと言わない)

・1-5分で遊べるシンプルなゲームであること

を前面に押し出して伝えるようにしました。

結果、2日目ではより多くのお客様に手に取っていただけました。

同じことをしても意味がない、というメンバーの言葉は全くその通りだと思いました。

プレゼンテーションが大切

久しぶりのイベントだったこともあり、対人でどうプレゼンテーションすれば良いのか、感覚がつかめずに1日目を終えてしまいました。

2日目ではプレゼンテーションを大きく見直し、簡潔に、作品のアピールポイントを伝えることができたと思います。

特に重要だと感じたことは、ルールがシンプルであることを具体的に伝える、です。

「このゲームはシンプルなのですぐに理解できます」と言うのではなく、

「XXXという仕組みです。ここまでの説明でおよそ90%のゲームルールは説明されています。それくらいシンプルです」

と具体的な数値感を出して伝えるようにしました。

お客様としては得体の知れないゲームのルールを「どこまで理解すればいいのか、自分で遊べるのか、ゲーム説明はまだ続くのか」きっと不安だったと思います。

具体的な数値を出して、「自分にもできそう」という感覚をつかんでいただくのが重要だったと感じています。

特にボードゲームに不慣れなお客様のいらっしゃるデザフェスではなおさらのことだったと思います。

購入してもらうのではなく知ってもらう

「アウェーなデザフェスで、どうしたら購入していただけるのか?」と少し躍起になっていたのですが、途中から路線変更。

購入してもらうのではなく、threeを知ってもらうということをゴールとして定めました。

「検討します」「名刺だけいただいていきます」という結果でも良いのです。

最後までthreeの説明を聞いてもらえればクリアです。購入に至らなくても、いつかどこかで、

「あ、見たことある」「こういうゲーム知っている」と既視感を持っていただければそれで良いとゴールを定めました。

ご購入に至らなかったお客様も、ぜひご友人などに「デザフェスでthreeっていうゲームあったよ」とお話ししていただけたら幸いです。

手作りっていいな

合間を縫って他のクリエイター様のブースを見て回りました。

クリエイター様の多くは1つ1つが手作り。丹精込めて製作されています。

ボードゲームは印刷会社に印刷をお願いするということが一般的であり、当然私たちのthreeも印刷会社さまにお願いしたものでもあります。

言葉を選ばなければ大量生産が可能なのです。

もちろん、threeはひたすら知恵を絞り出して企画したボードゲームではありますが、お金さえ払えば大量生産が可能なのです。

もっと簡素化して、手作りで、もっと安くthreeを提供できたんじゃないか?

実際、手作りでボードゲームを作っているクリエイターというのはもうほとんど残っていないとは思うのですが、

手作りだって良いものが作れる、そういう技術や思想を持つことが、今の私たちに欠けているんじゃないかと少しばかり感じました。

これが冒頭でお伝えした、お門違いと感じた理由です。

手作りで、なんか垢抜けなくて、インディーズ感満載の、100円くらいで売る、そんなボードゲームを作りたくなりました。

(5cmくらいのミニthreeみたいなのが作りたい)

感受性の無さを痛感

デザフェスというのは本当にいろんな人がいますね。

どうしてこういう作品を作ろうと思ったのだろう?

どういう人生を歩んできたらこんな尖った感性になるんだろう?

そんな風に思わせるクリエイター様ばかりでした。

一方の自分は、良くも悪くもロジカル。

threeをご存知の方であれば伝わると思いますが、非常にロジカルに作られた作品です。

なんというか、感受性のカケラも感じないですね・・・。

もちろんこれはこれで僕の特性と捉えていますので、気にはしていないのですが、

自分ってあんまり感受性豊かじゃないなぁ。みんな人生楽しそうだなぁ。

そんな風に思ったのでありました。

見えてきた新しい課題

さて、デザフェスに参加して次の課題が見えてきました。嬉しい発見です。

それは、「threeは伝わらない」ということです。

抽象的なデザインゆえの宿命ではありますが、具体的な解説がないと抽象デザインは伝わらないのです。

抽象デザインと具体デザインにはそれぞれ以下のような特徴があるなぁと感じました。

抽象デザインはとにかく伝わらない。第一印象が薄い。だが、その抽象的なデザインから発する具体的なメッセージが伝わったとき、読み手にオドロキとナットクを与えることができる。

具体デザインは伝わりやすい。第一印象がすこぶる良い。だが、目で見える以上のメッセージ性がないと飽きられやすい。

私たちの作品は抽象的で伝わらないが、伝わったときの持続力があると思っています。

この「伝える」という部分をもっと強化していくべきだと強く課題意識しました。

実は、抽象的なデザインを具体的に説明するのは野暮、なんて思っていたのですが、考えを改めました。

今後はもっと具体的に説明していこうと思いました。

今後の活動展開

threeを抽象的なデザインに落とし込んだのには海外展開を考えていたこともあります。

文化が違えば好みも異なります。具体的なデザインというのは好きな人が好きだが、嫌いな人も多いという、好き嫌いがハッキリするデメリットもあります。

threeは抽象的ゆえに嫌いな人が生まれづらいデザインです。

海外でも、文化が異なっても受け入れられる余地があります。

ただ、どうやって展開していいのかが全くの未知数です。

もし海外バイヤー様がこのブログを読んでくれているという奇跡があったらぜひご連絡いただけたらと思います。

海外展開に向けて一歩ずつ進めていこうと思っています。

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